綾羽工業株式会社
高島工場 産業資材部
理工学部卒
2016年入社
タイヤの補強材であるタイヤコードの製造に携わっています。自転車用、それも競技用自転車などに使われる非常に細いタイヤに使われるものですので、使用する原糸と呼ばれる糸も細く、加工には専門技術が必要になります。私は、原糸をねじって伸縮性を持たせる撚糸工程と、そのねじった糸を一つの巨大なボビンのようなものにまきとるビーム工程、その2工程での実務と管理を担当しています。
日にもよりますが、大体午前中は実作業をし、午後は原糸の仕入の段取りや、指示書の作成・発行、全体の進捗管理といった管理業務をします。部署のメンバーはもちろん、後工程を担当する者や営業とのやりとりも発生するので様々な方とのコミュニケーションは特に大事にしています。自分よりも年齢も経験も上の方に動いてもらうことは難しい部分もありますが、難しいからこそ、色々勉強して自分の成長に繋がっているなと感じます。
私は理工学部で主に分析化学を学んでいました。授業や研究で紙や繊維に触れる機会があったこともあり、漠然と紙や繊維系のメーカーへの就職を考えていました。学部で学んだことが直接的に活きていることは少ないですが、研究などでなかなか結果が出ない中でも試行錯誤しながら粘り強くやり続けるといった考え方やスタンスのようなものが活かせていると感じます。
“工場”と聞くと、ベテランの職人さんがたくさんいて、若い人はほとんどいないというイメージを持っていましたが、思ったより若手が多いなというギャップはありました。また、社内旅行や、スポーツ&バーベキュー大会、改善活動発表会、といった全員で取り組む行事が多いことも驚きました。