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ロボットクリエーター 高橋 智隆さん

ロボットクリエーター 高橋 智隆さん
ロボットクリエーター 高橋 智隆さんを訪ねて
皆さんも鉄腕アトムやドラえもんといったロボットと共に生活することを夢見たことがあるのではないでしょうか?今回はそんな生活の実現を目指しておられるロボットクリエーターの高橋智隆さん(株式会社ロボ・ガレージ代表取締役)を訪問しました。昨年末に東京に移られるまでずっと琵琶湖を望む大津市内でロボット製作をされていました。大津市から世界へ活躍の場を拡げられた高橋さんに、ロボット製作への思いを中心にお話をお聞きしました。

高橋さんのロボットを見ると思わず話しかけたくなるような愛嬌がありますね。
そう見えるのには何か理由があるのでしょうか?
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私は自分自身が欲しいと思うロボットを具現化するためにロボットを作っています。私のイメージするロボットとは人間の生活に溶け込み、一緒に楽しく生活できる仲間のような存在です。ロボットと一緒に生活することを考えると、家事など何でもロボットが代わりにしてくれる生活をイメージされる方が多いと思います。しかし、人間が出来ることは人間がして、人間が出来ないことをロボットが助けてくれるような生活になるだろうと私は考えています。例えば、最近の家電は多機能化が進み、操作が煩雑で使いこなせない。そこにロボットが人間と家電との間に通訳として入ってくれたら良いのではないかと思います。小型のヒューマノイドロボットが会話を通してユーザーの好みやライフスタイルを把握し、その情報を元に家電製品や他の作業ロボットなどをうまくコントロールしてくれる、そんなロボットリビングをイメージしています。そしてその人間との会話の為には、外観、動き、コミュニケーションのデザインが大切だと考えています。

では、もともと高橋さんはロボットづくりを将来の仕事として夢見ておられたのですか?
ロボットづくりを始めたきっかけなどを教えてください。
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ロボットに興味を持つようになったのは、なんと言っても幼い頃に読んだ『鉄腕アトム』の影響です。もともと、ものをつくることが好きで、プラモデルを作ったり、ブラックバス釣り用のルアーを自作したりしていましたが、それはあくまで趣味だと考え、大学では文系の学部に進学しました。しかし、就職活動時にはやはりメーカーでもの作りに携わりたいと考え、第一志望であった釣具メーカーに自作の釣具を持って臨んだのですが、受かることができませんでした。その時、幼い頃の夢であったロボット博士になりたいという気持ちが再燃しました。再度大学を受験し、工学部でものづくりを原点から学ぼうと2度目の大学生活を決意したのです。多くの不安はありましたが、当時のロボット分野はまだまだ未開拓な部分が多く、その分野を自分が切り開いていけるかもしれないという可能性に魅力を感じていました。

その後、高橋さんは斬新なアイデアでロボット業界を驚かすこととなる二足歩行のロボットを開発され、以降次々と新しいロボットをつくられていますが、どのようにロボットつくられるのですか?
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私のロボットづくりには設計図がなく、デザイン画と頭の中のイメージだけで仕上げていきます。そのため制作途中にもアイデアはどんどん生まれてきます。そのアイデアを都度、形にできるよう工夫しています。また、ロボットの材料についても、特に専門的なものを使うのではなく、アヤハディオさんのようなホームセンターで揃うようなものを使っています。思いを形にする中での試行錯誤こそがものづくりの究極形だと考えています。その場で最適を求めることが結果的にはいいモノにつながると私は感じています。

今後、ロボットのいる生活はどのように実現されていくと思いますか?
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最初は一部の人しか手にできないと思いますが、次第に一般に普及して、一家に一台のロボットと生活を共にする時代が来るのではないでしょうか。今はまだ考えにくいかもしれませんが、携帯電話やパソコンだって一昔前には今の姿が想像しにくかったのですから。その実現のためにも、私はロボットのいる生活に憧れを持った当初と変わらぬスタイルで、今後も自分が欲しいと思うロボットを求めていきます。いつかそんな時代が来たときにも、今私が開発した技術やコンセプトが受け継がれていると嬉しいですね。

【プロフィール】

大津市出身。ロボットクリエイターとしてロボットの研究開発・設計・デザイン・製作・発表を一貫して行う。2003年京都大学工学部卒業と同時 に「ロボ・ガレージ」を創業し、京都大学の学内入居ベンチャー第一号となる。米TIME誌「2004年のクールな発明」、 ポピュラーサイエンス誌 「未来を変える33人」に選定。ロボカップ世界大会5年連続優勝。「エボルタ」グランドキャニオン登頂、ルマン24時間完走に成功しギネス世界記録に認定。代表作に「ロピッド」「クロイノ」「FT」など。東京大学先端研特任准教授、福山大学・大阪電気通信大学客員教授を兼任。ヒューマンキッズサイエンスロボット教室アドバイザー。

【製品紹介】
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EVOLTA

乾電池のCMでお馴染みのグランドキャニオン登頂に成功したロボット。
その後ル・マンのサーキットを24時間走破し、今後も更なる挑戦を目指す。

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ROPID

走り回ったりジャンプしたりといった俊敏な動作が特長で、そのジャンプ力は多くの関節を持つヒューマノイドロボットとしては世界一。
音声認識と音声合成により人と簡単なコミュニケーションが取れる。

(2010年5月取材)
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