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代表 鈴木道弘さん

代表 鈴木道弘さん
草津でホタルを楽しむ会 鈴木道弘さん・薮内民一さん・薮内博文さんを訪ねて
今回は草津市を中心にホタルの棲み易い環境を目指して様々な活動をし ておられる『草津でホタルを楽しむ会』の鈴木道弘さん・薮内民一さん・薮内博文さんに会を代表して、活動内容を中心にお話を聞きました。
【お問い合わせ先】
「草津でホタルを楽しむ会」 鈴木 道弘 さん
TEL/FAX :(077)564-0918
e-mail sk120511@mx.scn.tv

孫たちにもホタルを見せてあげたい
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会を発足する以前から、私は地域や家族とのコミュニケーションをもっと深めたいと考えていました。その時、地域の方がお孫さんを連れてホタル狩りに行く姿を目にし、その楽しそうな姿がとても印象に残りました。ふと幼い頃に見たホタルを思い出し、その思い出を皆に聞かせたり、同じような経験を孫たちにさせてあげたいと思うようになりました。そうしたことから、草津でホタルを楽しむ会を発足させようと考えました。
発足当初は、地元でもホタルが飛んでいるのかという調査から始めました。地域の方に聞いてみても、昔は飛んでいたと聞くだけで、実際にホタルが生息していそうな場所に行ってみても全く見かけることができませんでした。それでも何日もかけてホタルの探索をした結果、やっと一匹のホタルに出会うことが出来ました。
ようやく見つけた嬉しさもありましたが、まだ草津にもホタルが生息していたということに感動しました。

ホタルが棲み易い環境
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左から薮内博文さん・薮内民一さん・鈴木道弘さん

ホタルは人間の身近な所で生活する生物です。かつて、人々が川の水辺で顔を洗ったり洗濯をしたりする生活をしていた頃は、生活のすぐ近くでホタルを見ることができました。
しかし、最近は環境汚染や河川・水路の埋め立てや改修によって、水辺そのものの環境が変わってしまい、ホタルはすっかり減少してしまいました。また、人々が生活の中で水辺を利用するような光景も、ほとんど見なくなってしまいました。人間が水辺から遠ざかってしまったことが、結果としてホタルをも遠ざけてしまったのだと思います。人が使いたいと思わない水辺にはホタルも住みたいと思わないのではないでしょうか。人々が自分たちの住む地域のことを考え、昔のように水辺を綺麗に保って生活に使うように意識していけば、私たちの生活の近くにホタルが戻ってくるかもしれません。

子供たちの反応がやりがい

私たちは、ホタルの生息調査の他にも様々な活動を行っています。その中の一つに、子供たちや地域の方々を対象とした観察会があります。そこでは実際にホタルを見るだけではなく、その生態や生息環境についても詳しく説明しています。
今の子供たちの多くは、ホタルを見るのが初めてで、目を輝かせて説明を聞き、ホタルを手に取っては大変喜びます。その姿を見ると、会を発足させて良かったと感じ、やりがいも強く持てます。
この他にも、各地でホタルに関する活動をされている方々と交流したり、地域の学校や施設に呼びかけて学習会も開いています。様々なことをやっていますが、共通してホタルの素晴らしさと環境の大切さを伝えるようにしています。

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再び生活の近くにホタルを
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草津市新堂町にある水路で蛍の棲み易い環境づくりに取り組まれています。

現在、草津市新堂町のハートセンターの裏にある池を利用し、ホタルの棲み易い環境を目指した取り組みを行っています。
まずは、周辺に放置された沢山のゴミを市にお願いして撤去していただき、生い茂った草木の整備を行いました。そして、水路をホタルの住める環境へと改善しました。改善後、水の流れは良くなり、改善前はほとんど見られなかったホタルの餌となるカワニナも増えました。今は、この水路に飼育した幼虫を放流し、棲み付くことができるよう取り組んでいます。この場所でホタルの生態サイクルが定着し、来年からはここで生まれたホタルが夜を賑やかにしてくれればと願っています。生態サイクルを取り戻せるように手助けするのも私たちの使命だと思っていますので、今後も必要な環境整備を継続していきます。
環境整備を通じて感じるのは、もう少し人々に環境への意識をもってもらいたいということです。実際に、ホタルが飛んでいる姿に関心を持たれる方は多くいますが、その環境づくりや維持といった内容にも関心を持っていただければと思います。人々が環境への意識を持ち、少しだけでも行動を起こすことで、ホタルが人間の近くに戻ってくると考えています。

自然があふれる公園をつくりたい
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将来、新堂町の池が多くの人とホタルで賑わい、その場所を通じて自然のすばらしさを感じてもらえる公園をつくりたいと考えています。その為に、ホタルの住める水辺づくりだけでなく、土手の整備にも取り組み始めています。
現在、土手に少しずつ四季折々の苗木を植樹しています。この公園が、大人も子供も自然を楽しむことができ、地域住民のコミュニケーションの場として賑わうことを目指し、これからも活動していきたいと思います。

(2009年6月取材)
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